対象となる主な疾患 パニック障害
不安障害の代表的な疾患がパニック障害です。
症状としては前触れもなく突然に強い不安感が起こり、息切れや動悸、めまいといったパニック発作を伴います。
この時の発作はこのまま死んでしまうのではないかと感じるような強く苦しいものです。
しかし、ほとんどの場合、発作は30分以内におさまります。さらに、この発作により心臓の病気や呼吸器の病気が疑われることがありますが、心電図などの検査では何も異常が見つかりません。
最初にこのパニック発作が起きる原因は、過労やストレスをうけることにより、脳内のセロトニン不足やノルアドレナリンの過剰が起こるためと言われています。
さらに一度パニック発作を経験すると、また発作が起きてしまうのではないかという強い不安(予期不安)が見られるようになり、発作を繰り返してしまいます。そのため助けてもらえなさそうな場所や逃げられない場所を避けるようになります。
パニック障害の治療としては、まず抗うつ薬によりパニック発作の出現を抑えることが大切です。
発作が出現した時には抗不安薬を用いることもあります。さらにもし発作が起きても、じっとおさまるのを待てば大丈夫であることを繰り返し学習し、習得していくことが必要となります。